● ウケを楽しんでみたいタチの方へ
いろいろと施術をしていて、一つ気づいたことがあります。それは、タチの方が、ウケの肉体的な気持ち良さを[肉体的なものとしてだけ]とても過大評価している点です。
まさか、ウケがいつ挿入されても女性のオーガズムみたいに感じてしまうとか、まさか、誰に挿入されても麻薬をキメたみたいに、気持ち良すぎて頭が真っ白になってしまう、などとは思っていないですよね?
でも、残念ながら、何人かのタチの方は、実際こうした勘違いをなさっています。
ウケは、いつでも、どこでも、誰に挿入されても、直ちにケツがトロトロに疼いて肛門から快感を感じてしまうのだと。
否、です。そんなことはありません。厳密に言うと、それは仕上がった肉体を持つウケか、ずっと想いを寄せる死ぬほど大好きな人に絶妙のタイミングで口説かれて抱かれた時だけの話です。
ここで質問です。タチの皆さん、全くタイプでない、むしろキモい人に道端で突然チンコを握られてシゴかれたら、気持ち良くなりますか?
もちろん否、ですよね。特殊な性癖を持つ方以外。ウケだって同じです。とても大事なことをこれから言います。一番覚えておいてほしい大事なことです。
【セックスは感情でする行為である】
ということです。
肉体は感情に引きずられます。快感は感情の産物なんです。
ウケも、気分が乗らない時、好きではない人が相手の時、挿入されても不快でしかありません。開発済の経験者ですら、痛いと感じることもあります。
好きな人と感情が盛り上がるセックスを重ね、痛みにまさる感情的満足を感じ、だんだんとパブロフの犬のように 挿入=気持ちいい という経験を積み重ね、挿入と気持ちいいの関係を連結させます。(パブロフの犬における、お皿=美味しい餌 のようにです。)そうなれば、自然とヨダレは垂れます。
こうして、(好きという感情に基づく)挿入と気持ちいいの反復を重ね、
最終的にはお皿をだしたら、美味しい餌が思い浮かんでヨダレを垂らす犬のように、挿入されたら、好きとか気持ちいいという感情(快感)が逆に思い浮かぶような肉体と感情の連結を定着させるのです。
こうして、仕上がると、気分が乗らなくても、挿入をされると感じてしまうという上質なウケの肉体が完成します。
熟練ウケは、こうしたプロセスを得て、完成してゆくのです。
ここまでを振り返ります。
① まず大切なのは、痛くても我慢できる(痛みよりも抱かれる幸せが勝る)くらい好きな相手をみつけることです。セックスは相手ありきの感情の行為です。
② そして、その行為をたくさん繰り返します。
※ そうしたセックスを重ねる途中で、肛門は少しずつ断裂し、超回復により、少し広がった状態で回復するのを繰り返します。そうして、自然と痛みなくペニスがはいるサイズに広がる肛門ができます。
③ 妥協の相手でセックスをせずに、好きな人、タイプの人、愛する人とするセックスを重ねます。
どこかで、前立腺にあたるズシンとした鈍い痛みのような振動、地響きが、快感にかわる時が訪れます。少しずつ、あれ? 気持ちいいかな? と思えます。
その時も、肉体を優先させず、好きな人に抱かれている合体できている精神的な嬉しさや感情を重視して感じとってください。
心や脳に、その喜びを、どんどん覚えさせるのです。
④ 日増しに、セックスにおける心と肉体の連結が深まり、最終的に、挿入=気持ちいい と感じる仕上がりに到達します。回路が完成します。
※ 潮吹きやトコロテンも、およそ、感情がメインかつベースの快感です。自分の経験上も、体験した人に聞いても、それそのものが単体で気持ち良いわけではありません。感情を抜きにすれば、肉体的には、ただおしっこがでるだけ、ただ、前立腺からの刺激で射精に至るだけです。(ドライについてはまた別途)
感情の延長上に、あらゆる肉体反応があります。肉体にこだわり過ぎないでください。